お問い合わせ

東京都墨田区太平4-9-3

第2大正ビル

アライアンス法律事務所

TEL03-5819-0055

代表弁護士 小川敦也

難病配慮「文明国として当然」=韓国女性の強制退去取り消し―名古屋高裁平成25年6月27日

事 案

不法滞在で強制退去処分を受けた胸腺がん患者の韓国人Kさん(52)=名古屋市=が、日本で治療を続けるため、国を相手に処分取り消しを求めた行政訴訟の控訴審判決。1999年に生け花を学ぶために来日したKさんは、2004年の在留期限後も滞在。09年に胸腺がんの手術を受け、美容院で働いていた10年に摘発された。今年1月の一審判決前にがんが再発し、治療を続けている。

結 果

「文明国として当然、生命に関わる病気の患者には配慮を尽くすべきだ」と述べ、原告敗訴の一審名古屋地裁判決を取り消し、請求を認めた。「新たに韓国で受診すれば、記録の翻訳や再度の検査など負担が大きい」と指摘。「出身地でも治療が受けられる」とする国側の主張を退け、「病院を替わる重い負担を、不法滞在を選んだ自己責任だと判断するのは到底相当ではない」と批判した。

備 考

Kさんは、判決後に「韓国にもカルテを送ったが治療は難しいと言われていた。心から感謝しています」と語った。代理人のM弁護士は「難病の患者に配慮した判決だ」と評価した。名古屋入国管理局は「今後の対応は上級庁と協議して考える」としている。

出 典

時事通信社

201306272201

http://news.livedoor.com/article/detail/7806952/ 


概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ
入管専門弁護士が、オーバーステイ(不法滞在)となった外国人の方へ、在留特別許可・仮放免・出国命令等、入管制度に関する情報をお教えいたします。